2010年10月14日木曜日

破産後の日々 破産宣告から免責まで

破産宣告(現在では破産手続の開始決定という名称になっています。)を受けた後、免責の確定まで、私は非常に慎重に生活していました。
誰でもそうだと思いますが、自分の責任で膨らんだ借金が簡単にチャラになるなんて、通常の感覚ではうまく信じられないのです。
最初に法律事務所に行き、借金が膨らんだ経緯を話し、手続きは淡々と進んでいきました。基本的には書類がすべてですから、書類の量は多くなります。
渦中にいると色々と不安になり、法律事務所のパラリーガル(弁護士のアシスタントのような人)に色々相談するのですが、「ああ、大丈夫ですよ。」といったような返事しか来ず、あまり現実感がわきません。
おそらく自己破産を考えている人で「自分にはまったく落ち度はないけれど、不幸にも現在のような状況になってしまった」という人はいないのではないでしょうか。
少なくとも私が自己破産に至った経緯は、自業自得以外の何物でもない馬鹿げた理由でした。
無駄な浪費、くだらない詐欺にひっかかる、返ってくるわけのない大金をだらしない人間に貸すなどですが、それだけで借金は簡単に400万円を超えてしまいました。
当時私はひどく落ち込んでいましたし、あらゆるモノや人を憎みました。余裕がないときほど、人生経験のないつまらない人が寄ってきますし、金のないときほど詐欺師は寄ってきます。そして、「金のないときほど、詐欺に引っかかりやすい」というのは事実だということを嫌というほど思い知らされました。

これから法律事務所に相談しようと思っている方にアドバイスがひとつあります。それは法律事務所は全部信用できるとは思わないことです。
私が最初に電話で相談した法律事務所は(名前は忘れてしまいましたが)、自己破産の相談をしているのに、「絶対無理だ、任意整理しかない」と聞く耳を持たずひたすら説得をしてきました。なんだかインチキくさいセールスのように感じたので「ちょっとトイレに行く、またかけなおす。」といって電話を切り、その後かかってきても無視しました。
2件目に相談した法律事務所は、ひととおり質疑応答が終わると「ああ、じゃあ自己破産の方向で話を進めていきましょうか。たぶん大丈夫ですよ。」とあっさり言いました。私には1件目のインチキ法律事務所が絶対無理といっていたのが引っかかっていました。そして、
「ホントに自己破産できるんでしょうか?」と聞くと、
「だって今の状態じゃお金返していけないですよね。また詳しく話をききますが、たぶん大丈夫ですよ。ハハハ。」とあっけらかんとした答えが返ってきたのを覚えています。

後から知ったことですが、自己破産より任意整理のほうが法律事務所は報酬がでかいそうです。彼らも商売ですから、ひょっとしたらノルマのようなものを課せられているのかもしれません。そして、金銭的な問題も重要ですが、それ以上に、自分がある程度信頼できると思った人でないと、精神的にきついものがあります。
自己破産は最終的に免責が確定するまで半年程度かかりますので、任せる相手との関係がぎこちないまま手続きを進めていくのは嫌なものです。

法律事務所に足を運ぶ回数は確かトータルで10回未満だったと思います。最初にパラリーガルと相談して、おおまかな状況を報告します。その後、必要書類を用意して、話を煮詰めていき、裁判所に提出する書類を作ってもらいます。提出する書類ができたら、こちらで内容に相違ないか確認を求められますので、確認します。
その後、かなり長い時間が経過した後、裁判所に弁護士とともに出頭します。裁判官とは集団での面談になりますので、ここでも現実感がおきませんが、遅刻や欠席はもちろん認められません。風邪をひいても、這っていくくらいの気合で臨みましょうw 私のときは他の法律事務所の人たちも集団で出頭していて、裁判所でかなりの人数の列ができていて驚きました。

裁判官の人も同じことばかりで疲れている様子で、気合を入れてどきどきしながら来た私は肩透かしをくらったような感じでした。
なんとなく流れ作業のような感じがしました。

出頭してそれほど日を置かずに免責確定の通知が来ます。この通知が来たときは心からほっとします。自分の人生に一区切りがついたような気がして、私は少し贅沢なものを食べに行きました。免責が確定するまでホントにまじめで質素な暮らしをしていたのですから、そのくらいはOKだと思います。

さて、免責が確定すると、ローン会社(ヤミ金融?)からはがきがいっぱい届くようになります。私は裏の世界のことをよく知りませんが、金のない人間を追い込んで、なんらかの方法で金を作ることは可能なようです。金に困る状況をなるべく作らないことが重要ですが、もし困ったとしてもこんな時期にはがきを送ってくるような業者を信頼できるわけがありません。間違っても手を出さないようにしてください。
ハガキの印象は女性的で小奇麗でも、やっているのは間違いなく怖いおじさんやおにいさんです。彼らは官報(国の機関紙)を見て送ってきます。官報を買って破産者を随時チェックしているのは彼らくらいなものです。

ハガキは無視すればいいだけなのですが、クレジットカードが作れないのはなかなか不便です。使う機会があまりない人でも、「持ってない」とは周囲の人間には言いづらいものです。その場合はデビットカードを作るようにするとよいです。デビットカードについては破産でVISAカードが詳しいです。デビットなら借金ではないのでリスクもありません。

他には不便なことは特にありません。私の場合ホントにありませんでした。金融機関に7年は融資を受けられませんが、じっと金を貯める時期だと考えて開き直ればなんてことはありません。お子さんや扶養家族がいらっしゃる方もおられるかと思いますが、私の友人で同じ状況の人がいて、彼は特に問題なくやっているようです。
心を平安に保つことが、破産後うまくやっていくコツと言えるでしょう。しばらくは大きなヤマを張らずにコツコツと力を溜めていくしかありません。

2010年2月10日水曜日

破産 保証人

自己破産をすると、保証人に迷惑がかかることがあります。お金を貸す側は、借りる側がオケラになっても自分たちが損をしないように保証人をつけます。
破産せざるを得ない状況になったら、まず保証人・連帯保証人に相談しましょう。気まずすぎて夜逃げ・・・という人は多いみたいですが、あまり人の恨みを買う人生もどうかと思います。


あなたが保証人という立場の場合、当時の状況や書面について思い出し、見直す必要があります。騙されていつの間にか保証人になっていた場合、その時の状況を思い出して整理しましょう。無効になる可能性があります。


自分が「保証人になることを承諾したのか」がキーポイントになります。「とりあえずサインしてくれればおk、実際には保証人の義務はないから安心して」、などとウソを言われて保証人になった場合、無効になるかもしれません。
いっぽう「絶対大丈夫だから、保証人のための名義を貸して」とだけ言われた場合、責任を逃れることは難しいかもしれません。言葉のあやのようですが、この場合債務者と保証人であるあなたの問題に終始します。この場合、債権者からすれば関係ないという判断のようです。